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絵で感じる世界!「タロットカード」に描かれる物語

      2016/03/12

〇 愚者

▼身軽になった時に見えてくる目指すべき道

[愚者]は家も仕事も持たない放浪者です。
私たちは彼のことを愚か者と呼んでいます。
しかし彼は本当に愚かなのでしょうか。
何にも縛られずに、誰の言うことも気にせずに、自分の思うままに自由奔放に生きる姿はとても楽しそうです。
私たちは少なからずこの愚者に嫉妬をしているのではないでしょうか。
[愚者]のような生き方をしたい、あなたはそう思うことはありませんか。

しかし自由気ままで自分勝手な感じの[愚者]ですが、考えることを最初から放棄したわけではありません。
考えて考えて考えて行き着いたところが[愚者]なのです。
なぜなら私たちは本当に悩んで悩んで悩んで、たどり着いたところが占いだからです。

[愚者]は様々なあるべき姿(それは秩序を保つために、本能とかけ離れたところで作り上げられているもの)に縛られている私たちに、本当の姿、本当の幸せ、本当の目的を改めて教えてくれます。
人生は一度きりなのですから。

ウエイトの本では[愚者]は[審判]と[世界]の間に配置されています。
伝統的なマルセイユ版では番号が付けられていません。

▼絵の解説

白い薔薇と小さな袋を持った若者が崖っぷちを陽気に左に進んでいます。

あなたは棒に吊した小さな袋の中身だけで旅立ちました。
今まで持っていた何もかもは、これからの旅に必要ないと判断したのです。
荷物が軽ければ身軽にどこへでも行けます。
身なりはちょっと貧しそうに見えますが、白い薔薇を大切に持っています。
あなたは情熱ではなく、無邪気な心で進もうとしているのです。

しかし、楽しそうに進むのなら右に向かっていなければなりません。
でも、あなたは左に向かっています。
あなたは本来の自分、人間の本能、本当の自分のスタート地点に戻ろうとしているのです。

この先は崖になっています。
それに気づいた犬は注意を促していますが、あなたは気づいていません。
あなたにとって周りからの声は雑音にもならず、足取りを軽くするためのBGMにしかならないようです。

あなたはきっとこの崖から飛び降りてしまうでしょう。
その後、夢から目が覚めて現実に引き戻されてしまうのか、羽根が生えて遠くへ飛び、本当の自分のスタート地点にたどり着くことができるのか、それはあなたがどれだけ[愚者]になりきれているかで決まります。

今日は今までにないほど空が輝いている、とっても天気の良い記念の日です。
あなたの、本当の自分のスタート地点に向かいましょう。

▼正位置:誰のためでもない、一度きりの人生です

心底から本能に従うことです。
周りの声に惑わされずに自分の心の欲求に従いましょう。
思い切って何もかも捨てましょう。
身軽になって自分の人生を楽しみましょう。
誰のためでもない、自分のための一度だけの人生です。
本当の自分のスタート地点に立ちましょう。

▼逆位置:考えることを放棄しているか、頭でっかちになっています

思い切れていません。
どこかで躊躇しているか、心残りがあります。
思い切り跳ばなくてはいけないのにそれができません。
考えることを放棄しているか、何も考えていません。
考え無しの思いつきの行動は単なる逃げでしかありません。
自分勝手に一人でどこかに行ってしまっています。
跳ばなければならない時に頭でっかちになっています。

Ⅰ 魔術師

▼ヒーローになるために必要なもの、心構え

マジシャンは大がかりな道具や手の込んだ仕掛けで、私たちに数々の驚きや楽しみを提供してくれます。
しかしタロットは魔法のカードですから、ここに描かれている若者が繰り出す数々の驚きに仕掛けはありません。

1はスタートを表します。
[愚者]が左に向かう0番のカードなら、[魔術師]は本当の自分のスタートです。
私たちの舞台の開演は、誰かに与えられたものではなく、自分の自由意志に沿ったスタートでなければなりません。

しかし魔術師は観客がいなければ魔術をしません。
[魔術師]は自分の舞台を自信を持って開演すれば、必ず人々の喜びや楽しみにつながることを教えてくれます。

マルセイユ版では[奇術師]と表記されます。
ウエイト版の[魔術師]は手品師ではなく、仕掛けも騙しもなく、魔法、魔術を操る人として端正な若者が登場します。

▼絵の解説

白のローブ、赤のマントにつつまれた[魔術師]が堂々と自分の舞台を開演しようとしています。

右手に魔法の杖(棒)を掲げ、左手で大地を指しているポーズは、お釈迦さまが生まれた時に七歩歩いて「天上天下唯我独尊」と言った時のポーズです。
あなたは舞台の幕が上がった時に、そのポーズで堂々とみんなの前に登場しました。

あなたの頭上には無限大のマークが輝き、腰のベルトのウロボロスと合わせて、あらゆるものを創り出せる力があることを証明しています。
テーブルの上に「棒」「聖杯」「剣」「金貨」がひとつずつ置かれています。
舞台が始まる、あなたは小アルカナの数札同様にどんどんその数を増やしていきます。

しかしあなたは自分の才能を自己満足のためには使っていません。
あなたはエンターテイナーとして笑いや驚きをみんなに提供しますし、魔術師として、みんなが必要なスートを必要なだけ生み出してくれるのです。

あなたは赤い薔薇と白い百合に囲まれ、テレビに映るヒーローみたいです。
でも、先輩たちと同じ手品をしていたのではヒーローにはなれません。
役に立たないものをいくら生み出してもヒーローとは呼ばれません。
あなたは先輩たちにはないオリジナリティの富んだ手品でみんなを魅了するのです。

あなたの創り出すものはみんなを常に新しい刺激にさらし続けます。
そして新鮮でありながら、みんなが本当に必要なものを創り出すのです。

▼正位置:自信を持って自分の舞台を開演しましょう

何の小細工も仕掛けも必要ありません。
堂々と自信を持って自分の舞台を開演させましょう。
能力、独創性、やる気があり、無限の可能性があります。
今していることは自分だけのためではなく、必ずみんなの役にも立ちます。
彼は恋の魔法使い。
あなたを変えてくれます。

▼逆位置:技術を磨いて自信をつけましょう

自信が持てていません。
自信がないのでスタートを切れません。
自信を持てるまで技術習得に励みましょう。
オリジナリティに欠けます。
自分にしかできない何かを身につけましょう。
甘い話にのらないように気をつけましょう。
詐欺師に要注意です。

Ⅱ 女司祭長

▼学ぶことの根拠と得られるもの

学ぶことは尊いことです。
しかし私たちは何のために学ぶのでしょうか。
自分の知的好奇心を満たすためでしょうか。
それでは自己満足です。
せっかく学んだのですから、世の中のために役立てなければなりません。
学んだものを実際に活用できて、はじめて学びは生きてきます。
新しい知識を得ることに快感を覚えてしまうと、学ぶことの根拠を忘れてしまいます。

女司祭長は教会の偉い人です。
[女司祭長]は学びとは自分の知的好奇心を満たすためのものではなく、世の中の人々の役に立つためにすること、学んだことを活かすことが大切であることを教えてくれます。

2はバランスを表します。
このカードには「知性と感情」「試練と愛」「慈愛と性愛」などのバランスが描かれています。

このカードは[女教皇]とも呼ばれています。
女教皇ヨハンナがモチーフだとされていますが、伝統的なキリスト教には女性の司祭は存在しません。

▼絵の解説

二本の柱の間に腰掛けた[女司祭長]は胸に十字架のアクセサリーをし、手に律法の書「TORA」を持っています。

長の位を得てもなお学びを続けるあなたの顔からは「学びとは「教えてください」という自分の立場や教養に対して常に謙虚な気持ちから生まれるものです。」という気持ちが伝わってきます。
胸に輝く十字架は「学びとは、自分の好奇心を満たすためのものではなく、全ての人々が神の国に入れるために、自分に課せられたものです。」という強い気持ちの表れです。

[魔術師]が他人に対してたくさんのスートを生み出してくれるように、あなたの学びもまた他人のためにあります。

あなたの両脇には二本の柱があり、幕がかかっています。
この柱は現在と未来の境目です。
足元の月、波立つ衣装はこれから起こる変化を予兆しているようですが、あなたは背後に何があるのかまだ知りません。
もしかしたら見ないようにしているのかもしれません。
あなたは幕の向こう、未来に対して不安を感じていますが、知性や賢明さを持って対処するでしょう。
あなたが持っている書物にはその回答が書いてあります。

胸の十字架、玉型の冠などからは固く純粋な信念が伺えます。
「私にはこのお守りがついている。だから私は大丈夫。」
あなたはどんな試練(黒(Bボアズ)の柱)があろうとも、それは全て神の愛(白(Jヤキン)の柱)であると確信しています。

しかし背後の幕には女性性器を象徴するざくろが描かれています。
あなたが本当に知性と賢明さだけを持ち合わせただけの聖処女なら、この幕にざくろが描かれている必要はありません。
あなたがいつしか素敵な男性と愛し合い、そしてこの幕(処女膜)が取り払われた時、その奥から広く豊かな感情を象徴する海が現れるのです。

あなたはまだ気づいていないかもしれませんが(またはそのことに対して不安に思っているかもしれませんが)。知性と賢明さで神が預言した世界に近づくこともできますし。心が広く愛情豊かな次の[女帝]にもなれるのです。

▼正位置:変化や不安、試練に対して知性で乗り切りましょう

変化は神の愛です。
知性や賢明さ、固い信念でそれを乗り越えましょう。
学ぶことは尊いものです。
その学びは必ずみんなの役に立つものです。
学べることに感謝し、学んだことを世の中のために活かしましょう。
恋愛ではもっと柔軟に考えることが必要です。
自分が感じることを許し、そして大切にしましょう。
真面目一辺倒だけでは恋は成就しませんよ。

▼逆位置:愛と知性のバランスが崩れています。
落ち着いて

未来へ対しての不安がいっぱいです。
客観的に判断しましょう。
知性に頼りすぎています。
自分の有している愛を忘れずに。
学んだことを実際に活かせてません。
知的好奇心に振り回されています。
恋愛ではお高くとまりすぎています。

Ⅲ 女帝

▼未来を信じることが今の豊かさをもたらします

[女帝]は女性が持っているポジティブ面と、平和、豊かな実りを表します。

子供を産み、育て、豊かに実らせ、巣立たせることが彼女の役割です。
そして彼女は子孫の永遠なる幸せを願っています。
子孫の繁栄、未来の子供たちの幸せを信じることができた時、彼女は豊かで安心できる気持ちになれます。

私たちは今の努力が未来の豊かさに通じると思いがちですが、[女帝]は、未来の平和を信じることが、今の豊かさに通じることを教えてくれます。

また[女帝]は愛を教えてくれます。
[女司祭長]は様々な困難を知性で乗り越えてきましたが、彼女は愛で困難を乗り越えられると信じており、それを私たちに教えてくれます。

▼絵の解説

豊かに実った庭園で[女帝]がのんびりと微笑みかけています。

[女司祭長]のあなたは知性と賢明さで様々な試練を乗り越えてきました。
その過程で悲しみや喜び、怒りや楽しみなど幾多の感じることを経験し、感性豊かな[女帝]へと成長したのです。
あなたは様々な試練を乗り越える方法として愛があることに気づき、今はそれを信じています。

遠方の森では未来の子供たちが遊んでいます。
そこからあなたの元へと川が流れ、豊かな実りをもたらしています。
ザクロの模様が入った白い衣装はマタニティドレスで、あなたは身ごもっている子供をこの世に送りだそうとしています。
そして、自分の子供だけでなく、未来の子供たち全てが森で幸せに遊べていると信じているので、今とても豊かで満ち足りた気持ちでいます。
あなたが得ている豊かさ、幸せは、あなたの子孫がもたらしてくれるのです。

あなたは勝利の月桂冠を着けていますが、攻撃の道具を持っていません。
攻められた時は、金星のマークが象られたハート型の盾で防御に徹します。
平和を愛する気持ち、相手を攻撃しない気持ち、愛は全てのものに優るとあなたは確信しています。

あなたは様々な試練を乗り越える方法として愛があることを、微笑みと共にみんなに伝えます。
身ごもっているあなたは、未来のために穏やかに過ごさなければなりません。

笏、冠、クッション。
あなたが有している全てのものは皇帝が贈ってくれます。
愛の積み重ねは相手から愛されることにつながり、物質的な満足、安定も約束してくれるのです。

▼正位置:感じることは愛を育むことになります。
感じましょう

感情の積み重ねは愛へと発展します。
そして愛の積み重ねは安定、繁栄へと発展します。
未来を信じることで今の豊かさを手に入れることができます。
結婚や安定した関係が築けます。
守られている愛。
包まれている愛。
そして、包み込む愛。
愛に優るものはありません。

▼逆位置:あなたの心は本当に満足していますか?

あらゆるものが過剰になっています。
愛情、感情が過剰になっています。
物質面だけが満たされており、心が満たされていません。
愛を信じていません。
愛を信じられなければ未来を信じることはできません。
相手からもらうだけになっています。
何でも相手がくれると思っています。

Ⅳ 皇帝

▼リーダーに求められるもの、必要なもの

[皇帝]とは多民族、複数の王国を統治する人です。
多民族、複数の王国の価値観をひとつにまとめ、統治するのが[皇帝]の役割です。
しかし彼はまとめ役ではありません。
彼は自分の意のままに民を統治するのです。

人をまとめる、リーダーになることは大変です。
自分の思い通りに部下が動かないと、面倒くさくなり自分で動いた方が楽だと思ってしまいます。
しかし、それでは多民族、複数の王国を統治することはできません。

[皇帝]はリーダーになるためには自分の強い意志と指導力が必要だと教えてくれます。

▼絵の解説

白い髭をはやし、赤い服をまとった威厳ある[皇帝]が座っています。

今戦いの真っ最中なので赤い服の下に鎧をまとっています。
しかしあなたはまったく動じることなく、羊が彫刻された椅子にどっしりと座っています。
あなたは羊(民)を統治する立場なので戦場には行きません。
戦いに必要な情報収集、調査、攻撃、それらは全て部下の役割です。
あなたは組織をまとめ、部下を動かす立場です。
あなたには行動力より判断力、決断力、リーダーシップが必要なのです。

赤いマントで覆い隠された鎧を見せた時、あなたは行動するでしょう。
しかしそれはあなたの最終兵器です。
どの場面においても、あなたは座していることが理想です。

あなたは後方の崖を乗り切る強い意志と決意があります。
燃えるような情熱は空の色を介し、部下たちに伝わっているでしょう。
しかしその部下たちはここにはいません。
自分の意志を曲げずに目的を達成するためには、孤独も辞さない強い精神力が必要です。

あなたは右手に金星(女性、金)のマークに似た杖を持ち、女と金を支配していることを顕示しています。
また、左手には玉を持っています。
水晶球で戦況でも占っているのでしょうか。
それともパワーをもらおうとしているのでしょうか。
どちらも権力のあるあなたには似つかわしくありません。
玉の先っちょはちょっととがっていてちっちゃな水筒みたいです。
あなたはこの中に強いウイスキーを入れて勝利の美酒に酔っているのです。
また、ある時それは戦い前の気つけ酒にもなります。
孤独の中で精神的なプレッシャーを抱えているのなら、どこかにはけ口が必要です。

▼正位置:強い精神力と指導力を発揮し、立ち向かいましょう

決断力、リーダーシップが求められています。
自分の強い意志が必要です。
リーダーシップを発揮して、自分に課せられた使命を達成させるために、周りを巻き込みましょう。
少し強引すぎるくらいでちょうど良いです。
恋愛相談では少し強すぎるかもしれません。
もう少し女性らしさが必要です。
戦っている最中は孤独です。
精神的ストレスのはけ口もどこかに必要です。

▼逆位置:強さ、頑固さが過剰です。
周りへの配慮を忘れずに

強さが過剰に出ています。
自分の思いだけが強く、強引になっています。
周りへの配慮が足りません。
意志薄弱、優柔不断になっています。
リーダーになる素質、資格があったからその地位に就けたはずです。
自分を信じて周りを引っ張っていきましょう。
単なるワーカーになってはなりません。
周りの人に任せることが大切です。
リーダーとしての役割を果たしましょう。

Ⅴ 司祭長

▼教えるもの、教わるものの心構え

日本人の多くは宗教を、困った時に助けてくれる存在、教え、導いてくれる存在と道徳的にとらえています。
しかし同時に特定の宗教に対して熱心ではなく、懐疑的でもあります。
そこに閉鎖的なイメージと、価値観を強要されることへの恐怖を感じてしまうからかもしれません。

[司祭長]は信者に対して神の御心に従うように、人々が神の国に入れるように教典に則って説教をします。
しかし時には注意も必要です。
信者に崇め奉られた教祖様は、時として自分の立場を忘れ、我こそ神の化身だと信じ、私たちを間違った方向に導かないとも限りません。

[司祭長]は教えるものはどうあるべきか、何を教えるか、教わるものは自分をどう評価すべきなのかを教えてくれます。

[司祭長]「法王(法皇)」とも呼ばれています。

▼絵の解説

司祭長が神の啓示を受け、堂々とした雰囲気で信者に説教をしています。

あなたは壇上の司祭長から説教を受けています。
司祭長は二本の柱の間に座っており、その後ろは神の世界です。
彼は説教が始まる前にあなたの目の前に鍵を置きました。
そして「この鍵は神の世界への扉を開ける鍵だ。この鍵を使うことが許される者だけが、扉を開け、神の世界に入ることができる」と無言で伝えました。
あなたはいつか鍵を使うことを許されると信じていますが、今は恐れ多くてそれに近づくことができません。
そして、壇上にいる彼を見上げ、「司祭長様は私たちよりも神に近い位置にいらっしゃる」と、熱心に純粋に説教を聞いています。

しかし本当に司祭長だけが神に近いところに位置しており、彼だけが鍵を使うことが許されるのでしょうか。

司祭長は信者よりも大きく描かれています。
あなたにとって彼はとても大きな存在です。
しかし彼はあなたが望む神の世界に通じる扉の前に立ちはだかっています。
あなたは熱心に純粋に説教を聞いており、神の世界への扉を開けるのに十分な忠誠心を既に持っているのですが、司祭長を前にして身動きをすることができません。
いえ、あなたは司祭長を神そのものだと勘違いしているのです。

そんな信者を平伏させ、司祭長は何を語ろうとしているのでしょうか。
よく見ると他のカードと比較して顔が変です。
なんかお面みたいな…。
もしかしたら彼の素顔は別のところにあるのかもしれません。

▼正位置:ノーマルに行きましょう。
個性発揮の時ではありません

階級社会、伝統的なこと、慣習、因習に対してのポジティブな面を表します。
それらに逆らうべきではなく、それらを有効に活用するべきです。
気持ちや心ではなく明確な形が求められます。
仕事や対人関係ではきちんとした契約が必要です。
宗教は信仰心で結びついているのではなく、出家とか洗礼とか明確な契約によってその社会に入ることを許される閉鎖的な結びつきの場だからです。
約束、規律、時間など決められたことを守りましょう。
組織では多様な価値観は認められません。
ひとつの価値観を守らないと組織が崩壊します。
一人だけ飛び出ることは慎むべきです。
和を大切にしましょう。
上位者の意志に沿って、後輩を指導、育成しましょう。
恋愛占いでは結婚を意味することもありますが、恋愛上のゴールや完成というよりも契約に焦点が当たります。

▼逆位置:多様な価値観を認めましょう。
他人を認めることです

教祖様状態になっています。
自分の立場を悪用していたり、天狗になっていたりします。
保守的過ぎて頑固になっています。
奇抜で自由なアイディアを受け入れることができません。
自分以外の違う価値観を認められません。
世の中自分中心に回っていると思ったら大間違いです。
壁が高くて乗り越えられないと思っています。
自分を過小評価しています。

Ⅵ 恋人たち

▼自分の気持ちを信じましょう

恋愛占いで[恋人たち]が展開されると、とても喜ばしい気持ちになります。
しかし、悲しい表情をしているカップルや、背を向けたカップルが描かれているカードもあります。
女性がふたり(少女と老婆)描かれ、若い男性がどちらを選択するのか迷っている様子を描いているものもあります。
ウエイト版の[恋人たち]も女性は彼を見ずに天使を見ています。
天使に何か聞いているようですが、天使は彼女にどのように答えるでしょう。

[恋人たち]は選択に迷った時に、何を基に答えを出せば良いのか教えてくれます。
恋は何の理由もなく突然訪れて、情熱的に相手をどんどん思ってしまいます。
[恋人たち]が示す選択の基準もそこにあります。

ウエイト版の[恋人たち]はアダムとイブの話を基に描かれています。

アダムとイブは楽園で裸で楽しく過ごしていました。
神はふたりに「この実だけは食べてはいけない」と告げたのですが、ある時蛇がやってきて、その実を食べちゃうようにイブをそそのかしました。
その実は知恵の実で、その実を食べてしまったふたりは裸でいることが恥ずかしくなり、木の葉や枝で身体を覆うようになりました。
後に神の言いつけを守らなかったふたりは楽園から追放され、罰を科せられます。

もしふたりが知恵の実を食べなければ幸せなままでいられたでしょう。
裸でいることに羞恥心を抱かなかったはずです。
裸は本能、純粋な気持ちを表します。
私たちは時に本能的であること、純粋であることに恥ずかしさを感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
知恵が付くということは、私たちを本能から遠ざけてしまうということです。
[恋人たち]は「知恵よりも情熱、純粋さが必要なこともある」と教えてくれます。

▼絵の解説

赤い羽根をした天使と、若い裸の男女がいます。

彼はあなたの目の前で両手を広げてあなたに伝えています。
「僕は何も持っていないし、何も隠していないよ、僕は僕の気持ちこそが全てだよ」
彼は何も身にまとっていないので、その言葉は真実です。
あなたは彼の前に立っていますが、彼のことを見ずに天使を見ています。
そして、天使に訪ねています。
「私は本当に、この人で良いのですか?」

天使は目を閉じたまま口を開きません。
しかし赤い羽根、紫の衣装であなたに伝えています。
「純粋に愛しているのなら、情熱があるのなら、自分を信じなさい。愛すること、信じることはとても尊いことです。」
あなたも彼の前で何も身に着けていません。
あなたの気持ちが純粋で、情熱があるなら迷わず進むようにと、天使は告げているのです。

迷ったときには心の中の天使に聞いてみましょう。
あなたの心の中の天使は決して頭でものごとを考えないはずです。
自分の純粋な気持ち、熱い気持ちを信じて迷わずに進むべきです。
そう、恋に理由が無いように。

▼正位置:迷うことはありません。
自分の熱い気持ちを信じましょう

自分の純粋な気持ちに従って行動しましょう。
頭で考えてはいけません。
インスピレーションは自分の本能です。
迷わずにそれに従いましょう。
疑ってはいけません。
愛すること、信じることは尊いことです。
本能に従うことは純粋な証しです。

▼逆位置:恋は頭でするものではありません

自分の心や気持ちよりも理屈を優先しています。
しかし、その理屈は行動しないための理屈にしか過ぎません。
本能に従いましょう。
頭で考えれば考えるほど良い結論は導けません。
熱い気持ちは恥ずかしいものではありません。
あれこれ理屈を考えて言い訳する方が、本当は恥ずべきことなのです。

Ⅶ 戦車

▼心の葛藤を乗り越えて進みましょう

[戦車]はスフィンクスに牽かれた二輪車に乗った若者が描かれています。
しかし勇ましく戦う勇者を意味するのなら、このカードの名は戦士でもよかったはずです。

戦場で戦士は指揮官の命令通りに行動しなければなりません。
突っ込めと言われたら、どんな状況でも突っ込まなければなりません。
指揮官が優れた戦略を持っていれば、彼は勝利を手にすることができるでしょう。
しかし指揮官が戦略を持っていなければ、彼は犬死にしてしまうかもしれません。
国を守るため、家族や恋人を守るため、そんな根拠の無い大義名分のために、彼は戦場に行かなければならないのです。
彼の戦いは本当に国や家族や恋人を守るためなのでしょうか。

[戦車]の真意は葛藤です。

▼絵の解説

白黒二頭のスフィンクスに牽かれた若者が戦場へと向かおうとしています。

あなたは背後のお城から戦場へと出撃しました。
しかしあなたは今、止まっています。
あなたはこの先に進むことをためらっています。

あなたの二輪車を牽いている白いスフィンクスは「戦場に行って国のために戦おう!」と言っています。
しかし、黒いスフィンクスから「このまま逃げちゃおうよ」とそそのかされています。
二頭のスフィンクスは別の方向に進もうとしていますから、このままでは前に進めません。
あなたが戦場に向かうためには黒のスフィンクスをだましながら進むか、邪悪な心の入る余地が無いくらい強い力で突っ走らなくてはなりません。

しかしこの二頭のスフィンクスはあなたの心そのものです。
あなたは見えない手綱で二頭のスフィンクスを上手に操り前に進もうとしています。
自分の心の葛藤をコントロールして前に進もうとしているのです。
身に着けた鎧は、心の不安を覆い隠すためのものです。
その鎧の左右の肩にはふたつの表情をした顔が飾られています。
あなたの顔も左右で表情が違います。
心の準備もなく突然出撃命令を受けたので、ベルトが曲がったままです。

しかしあなたはもう進むしかありません。川を隔ててしまっています。
それに下半身は既に二輪車と一体化してしまっています。
女性に描かれた二頭のスフィンクスはギリシャ地方では戦いにおいて死を見守る存在とされていました。

あなたはもう「戦士」でなく「戦車」なのです。
遠い街並みに置いてきた家族や恋人たちのことを思う気持ちもあるでしょう。
また、死を恐れないことが当然とされることへの不安もあるでしょう。
下半身はもう進むしかなく、そこには人間扱いされていないことへの反発心もあるかもしれません。

しかしあなたはそれらの葛藤、弱さを隠して突っ込むことを覚悟するでしょう。
もうそれしかないのです。
二輪車の前面にある駒が回っている間、あなたは力強く進み続けるに違いありません。

▼正位置:葛藤をコントロールして、とにかく突っ込む

理由や意義は分からなくてもとにかくがんばる。
とにかく突っ込む。
戦略があれば大義名分があいまいでも勝利することができます。
盲目に突進しようとしているのなら、先に戦略を練るべきです。
迷ってないで進みましょう。
とりあえず。

▼逆位置:戦略無き突進は玉砕を招くだけです

自分をコントロールできないまま突っ込もうとしています。
暴走状態です。
どんなに無茶苦茶な状態でも玉砕覚悟で突っ込もうとしています。
自分がなぜ突っ込もうとしているのか、本当にそうしなくてはならないのか、そこから何が得られるのか、冷静に考える必要があります。
戦略を練る必要があります。
戦略がなければ行動力は良い結果を生みません。

Ⅷ 力

▼相手の心を知れば、理解しあえます

ウエイト版の[力]はとても優しい絵が描かれていますが、たくましい男性がライオンと戦っている姿や、女性がライオンの口を開けようとしている姿などカードによって様々です。
日本語のタイトルも[力][剛毅][勇気][調教師][女力士]など様々で、もちろんそれによってカードの解釈も変えなければなりません。

[力]は対人関係のあり方を教えてくれます。
どんなに強そうに見える相手でも、相手のことを知り、相手の望んでいることが分かれば理解しあえます。
それは戦略ではなく、自分の持っている能力をただ出すだけで可能です。
それは恋でも同じです。
どんなに高望みだと思える相手でも、相手の望んでいることを提供できれば、必要とされる存在になれます。

マルセイユ版では11番目のカードになります。
([力]と[正義]が入れ替わっています。)

▼絵の解説

広い野原で無限大のマークを冠した女性が百獣の王であるライオンを優しくなでています。

ライオンと女性。
どう考えてもライオンの方が力が上です。
しかしなぜかあなたはライオンを優しくなでています。
そしてライオンはしっぽを巻いてあなたに甘えています。
ライオンは百獣の王ですが、百獣がいなければ王にはなれません。
この広い野原で彼はたったひとりで過ごしていました。
とても寂しかったことでしょう。
そんな彼にはあなたが必要だったのです。
実りも無く、潤いも無い野原でたったひとりで過ごしていた彼には、あなたが必要だったのです。

そんな寂しいライオンでも、銃や槍を持って接したら、牙を剥いて攻撃します。
でも、ライオンはあなたと仲良くなりたかったのです。
あなたはそれを分かっていたので手を差し出しました。
あなたはライオンを手なずけようとしたのではありません。
彼にとってあなたは必要な存在であり、彼はあなたに甘えたかったのです。
あなたは自分の優しさに従って、ただ手を差し出したにしか過ぎません。

なぜあなたにはそれができたのでしょう。
あなたは自分の能力、優しさを信じています。
頭上の無限大のマークはあなたの自信の表れです。

▼正位置:受け入れて、相手に合わせてみましょう

相手の求めていることを知って優しく接すれば、どんな相手とでも理解しあえます。
優しく自然に対応することで大きな力を発揮できます。
受け入れましょう。
そして相手が何を求めているのか探りましょう。
恋の主導権を握りましょう。
でも、相手には自分が主導権を握っていると思わせながら。

▼逆位置:あなたが必要だから、あなたがそこにいるのです

外見だけで相手を大物だと思ってしまい、気持ちが弱くなっています。
行動する前から逃げ腰なら成功しません。
惚れたもん負けです。
相手にとってあなたが必要だから、あなたがそこにいます。
自分の優しさを信じましょう。

Ⅸ 隠者

▼自分を見つめる未来の自分

隠者とは俗世間を捨てて隠れて生活する人のことです。
正しい道は、周りの雑音を遮断してじっくり内省することで見えてくると[隠者]は教えてくれます。
他人の評価に惑わされることなく、自分を振り返って出した結論こそが真理なのです。

想定外の問題が生じた時は、落ち着いてものごとを見られなくなりがちです。
目の前の問題にとらわれ、自分の目指すべきこと、本質を見失ってしまうことがよくあります。
私たちは常に自分の目指す位置を見失わず、そこに到達している未来の自分から客観的なアドバイスをもらことが必要です。
[隠者]は未来の私たちなのです。

▼絵の解説

右手にランプ、左手に杖を持ち、黒いマントに身を包んだ老人が山頂に立っています。

あなたは長い間旅をして、ようやくここに到達しました。
「ここまでとても長い道のりだった、でも、やっとここまでたどり着いた。それにしてもこのランプと杖は役に立った。」
山頂に立ったあなたは左下を見ながらランプを掲げています。
あなたは何を照らしているのでしょうか。
あなたは下界にいるあなた自身、過去のあなたを照らしているのです。
そして「正しい道はこっちだよ」と導いているのです。
下界にいる過去のあなたはそのことに気づくでしょうか。

あなたは長い間旅をしてきました。
数々の苦難を乗り越えてきました。
遠回りしたこともあったでしょう。
時間を遣いすぎたこともあったかもしれません。
今振り返れば「こうしておけば良かった」「こっちの道を選択していれば近道だった」そう思うことはたくさんあるはずです。
しかしその時のあなたにとってはそれが最善の選択で、それしかできませんでした。
だからこんなにも年老いてしまったのです。
しかし、過去のあなたがあなたの導くランプに照らされているのなら…。
あなたはもっと早くこの地にたどり着けるかもしれません。

あなたが手にしているランプの光は六芒星になっています。
あなたの手にしている杖は金色に輝いています。
このランプと杖はあなたの成長であり実績です。
長い旅の末このランプと杖は魔法の道具へと変化したのです。

あなたは山頂に立ち、過去の自分を照らすと共に、自分と同じ道を行こうとしているものにも真理の光を照らし、導いているに違いありません。

▼正位置:高い見地から客観的に自分を見つめましょう

一段高いところから自分自身を振り返りましょう。
客観的な第三者の目で自分自身を見つめることが必要です。
正しい道を進むためには自分の目標点、実績だけが頼りです。
雑音に惑わされることなく自分の道を歩き続けましょう。
未来の自分は今の自分にどのようにアドバイスをするでしょうか。
未来の自分が応援してくれています。
真実の光に導かれています。
困難を乗り越えて鍛えられています。
今までのことは実績になっています。
自分と同じ道を歩もうとチャレンジしている若者を導きましょう。

▼逆位置:内省し、正しい道を見つけましょう

雑音に惑わされて目の前のことしか見えていません。
目標点、意義を見失わないようにしましょう。
ちっぽけなことにとらわれすぎています。
大きな視点、高い視点から見てみましょう。
正しい道は必ず見つかります。
気を鎮めて内省しましょう。
困難を避けていたらいつまでもたどり着けません。
未来をイメージして解決策を探しましょう。

Ⅹ 運命の輪

▼運命は全てが必然

運命は悪いことばかりが続くわけではありませんし、良いことばかりが続くわけでもありません。
しかしどのような流れも必然です。
偶然はありません。
必要な時に必要なことが起こり、必要な時に必要なアイディアが浮かびます。
人との出会いもまた同じです。
お互いに必要な時に出会い、必要なくなると離れて行きます。
それは必ず"お互いに"です。
一方にとって必要なのに他方にとって不必要ということはありません。

[運命の輪]はどのようなことも必然だと教えてくれます。
しかし必然を自分のものにするためには、自分の能力を知っていなければなりません。
運命の大きな流れはありますが、自分の長所を理解していなければ上昇のチャンスを逸してしまいます。
良い時には下降しないために自分ができる手段を講じなければなりません。
流されているだけならことは順調には運びません。

[運命の輪]には人物が描かれていませんが、四隅の天使、輪の周りの動物たちを人物と見なします。

▼絵の解説

文字や記号の書かれた中央の円盤にスフィンクスが座わり、蛇や狐が近くにいます。
獅子(火、右下)、牡牛(地、左下)、人(風、左上)、鷲(水、右上)が四隅で書物を読んでいます。

中央に描かれているT・O・R・Aの四文字は時計回りに読むと「TARO(T)」と読めますし、6時の場所から時計回りに読むと「ROTA」(輪)と読めます。
反時計回りに読むと[女司祭長]が手にしていた書物「TORA」と読めます。
T・O・R・Aの間の文字は、ヘブライ語で神を表す神聖四文字YHVH(YHWH)です。

四隅の天使たちはあらゆる万物を構成する四大元素で、全ての流れは四大元素が基になっていることを表しています。
しかし私たちもまたこの四大元素に司られています。
ある要素が多ければその方向に流れて行きます。
それは私たちの意志ではどうすることもできません。

四隅の天使たちは黄金に輝き、大きな可能性を感じさせますが、今はまだ勉強中です。
天使たちはそれぞれ自分たちの特徴、獅子は火のことを、牡牛は地のことを、人は風のことを、鷲は水のことを学び、自分のあるべき姿、自分の存在意義、この世で果たすべき役割を理解しようとしています。
(天使たちは[世界]で学びを終え、自分を自分色に染め上げています。)

蛇は狐の方に、狐はスフィンクスの方に向かっています。
四隅の天使の力を借りて、持っている力を素直に出せば、悪から善へ、低次から高次へと自然に流れて行きます。
しかし、スフィンクスも蛇の方を向いています。
頂点に達して慢心しているとすぐに下降してしまいます。
頂点に達したらスフィンクスの持っている剣で下降への流れを断ち切ることです。

▼正位置:チャンス到来、流れに乗りましょう

チャンス到来です。
流れに乗りましょう。
頂点を見極め、そこにたどり着いたら維持するための別の手段が必要です。
自分が持っている能力を高め、それによってチャンスをつかみましょう。

▼逆位置:自分の能力が分かっていなければ、チャンスはつかめません

どんな流れにも偶然はありません。
あらゆることが必然です。
今は下降しているかもしれませんが、必ず上昇します。
自分のバランスを崩して無理に何かしようとしないことです。
下降しているのは自分の能力を出し切れていないからです。
自分の能力とは何なのか、それを分かっていなければなりません。
自分の能力を出さない限りチャンスはやってきません。

XI 正義

▼自分を見つめる自分の良心

[正義]は正義の女神テーミスをモチーフに描かれています。
剣は権力、天秤は正義・平等を表し、公平に権力を行使することを意味します。
現代の正義の女神は裁かれる人の容姿、風貌などに惑わされずに等しく裁きを行うために目隠しをしているのが主流です。

ウエイト版の正義の女神は目隠しをしていません。
彼女は常に世の中を明察しているのです。
私たちは過ちを犯してはなりません。
たとえ過ちを犯したとしても、罪が軽いうちに真実を告白し、悪事と決別せねばなりません。
同時に私たちは正義の女神に見守られてもいます。
正しい行動をしているのなら、きちんと見てくれています。
理不尽なことに遭遇しても、自分が正しいのならきちんと主張し、彼女に認めてもらうことが必要です。

しかし正義の女神は私たちの中に存在する良心です。
私たちは常に自分の良心に見られているのです。
自分の行動で自分の良心を裏切ってはならないことを[正義]は教えてくれます。

マルセイユ版では8番目のカードになります。

▼絵の解説

正義の女神が右手に剣を持ち、左手に天秤を持っています。
そしてキリリと目を見開いています。

彼女は常にあなたを見ています。
そしてあなたの行動を是々非々で判断します。
行いが悪ければ罰が下され、行いが善ければ味方になってくれます。
しかし彼女は罪を計るための天秤を持っています。
下される裁きは「1か0か(有罪か無罪か)」だけではありません。
重罪なら重い刑が下され、罪が軽ければ刑も軽いことになります。
そして、理不尽なことに遭遇した時は、彼女が助けてもくれるのです。

彼女の持っている剣は[運命の輪]のスフィンクスが持っていたのと同じように、あなたを悪事から断ち切るためにも用いられます。
もしあなたが悪事を働いているのなら、一刻も早く彼女の前で懺悔し、悪事と決別した新しい人生を歩まねばなりません。
しかし正しい行いをしているのなら、彼女の前できちんと主張することです。

[正義]はあなたの良心そのものです。
あなたは常に自分の良心に見られているのです。
自分を裏切ってはなりません。
彼女は二本の柱の間に腰掛けています。
二本の柱には幕が掛かっており、その奥は金色に輝く良心の世界です。
彼女が正当性を認めた時は、その世界に入ることができます。
あなたはそこにたどり着くために、常に自分の良心に見られていることを意識していなければなりません。

▼正位置:自分自身を偽らず、公正な態度で

公平に客観的に正当な判断をすることが必要です。
是々非々で対応しましょう。
バランスが重要です。
労働と対価、契約、仲裁、判断、それらは中立で公正でなければなりません。
正義の目は自分の内面にあります。
自分に偽り無く過ごさねばなりません。
正しいと思ったことはきちんと主張しましょう。

▼逆位置:情やワイロに流されず、自分を律しましょう

正当な判断ができていません。
公平に判断せずに権力を行使しています。
情やワイロに流されてはなりません。
悪事を働いているのなら、早急な軌道修正が必要です。
自分に嘘をついてはなりません。

XⅡ 吊し人

▼苦境の時ほど新しい発想が出てきます

ものごとに行き詰まっている時や試練の時は、忍耐も必要ですが考え方を変えることも必要です。
冷静に事態を分析できれば、試練の時にこそ新しい発想が生まれます。
しかし試練の時に「どうして自分ばかりうまく行かないのだろう」「どうして自分だけがこんな目に遭うんだろう」・・・そう思っていたら、新しい良い発想は生まれません。
全ては自分の実になり、自分のためになると思えてこそ、新しい良い発想は生まれます。

対人関係や恋愛でも、うまく行っていない時は、「何で私だけが我慢しなければならないの!」と、自分だけが犠牲になっているように思えてしまいます。
しかしそう思っていたら関係を改善する良い発想は生まれてきません。

[吊し人]は吊るし上げの刑に処された若者が描かれていますが、自己犠牲を表すカードです。
他人のために自己を犠牲にすることは尊いことなのだと[吊し人]は教えてくれます。

▼絵の解説

手を縛られた男性が木に吊るされています。

もしあなたが見せしめで吊るされているのなら、多くの人があなたによって救われます。
あなたは崇高な思想の持ち主なので、自分から進んで吊るされました。
しかし、みんなのために自分が犠牲になることは尊いことだと分かっているので、あなたは苦痛の表情をしていません。

この時間はあなたにも、救われた周りのみんなにも有意義な時間です。
あなたは頭しか働かせることができないこの時間に、新しい発想を得られるでしょう。
周りの人はあなたがなぜ吊るされているのかを知り、そして自分たちのことを振り返るでしょう。
あなたの頭に輝く光は、新たなる発想と周りへの影響力を意味しています。

しかし、あなたを吊るしている紐は非常に緩やかそうです。
あなたはこの紐を解くことができるのですが、それをしていません。
あなたはあなたを吊った人の立場をよく理解しているので、今は進んで吊るされているのです。
その証拠に、あなたを吊った人は、縄が解かれた時にすぐ歩いて行けるようにあなたに靴を履かせたままです。
あなたとあなたを吊った人は信頼関係で結ばれているので、あなたは吊るされていても苦痛ではないのです。

▼正位置:相手に尽くしましょう。
自分より、まず相手です

今は相手に尽くしましょう。
その相手とは信頼関係で結ばれています。
犠牲になることで、自分も、みんなも、得られるものがあります。
冷静に考え直しましょう。
全く違った角度からものごとを見ることも必要です。
自分だけががんばっていると思ったら大間違いです。
相手もがんばっているのに気づいていません。

▼逆位置:認識の誤りに気づき、受け入れましょう

今の考え方は間違っています。
それを認めることが必要です。
相手のために尽くす、相手のために耐えることが必要なのにできていません。
相手を信頼して、とことんついて行きましょう。
自分だけが犠牲になっていると思ったら大間違いです。
たとえ犠牲になっていても、将来のために今はそうするべき時です。

XⅢ 死神

▼悪しきを絶ち、新たな未来へ向かいましょう

ものごと始まりがあれば終わりがあります。
その終わりは新たなる始まりでもあります。
今よりもより良い人生のために、今の生活を終わらせるのです。

しかし、あくまでも[死神]です。
ものごとキッチリと終了させない限り、次の始まりはやって来ません。
今までの反省がないまま次のスタートをしても、結局は同じことの繰り返しです。
自分のどこを捨てるのか、何を継続するのかを徹底的に熟慮する必要があります。

[死神]は何もせずに生まれ変わったり、自然に新しいスタートが来たりすることを意味しているわけではありません。
自分を劇的に変えない限り新しいスタートはやってこないのです。

マルセイユ版ではタイトルがありません(XⅢの表記だけです)。

▼絵の解説

白馬(!)に乗った死神が、四人に刑を処しながら右に進んでいきます。

青い衣装の成人は王冠にこだわったので、甦ることを許されません。
黄色い衣装の司祭は常に祈りを捧げていたので、甦ることを許されます。
子供は純粋さの象徴なので、悪さをしていても甦ることが許されます。
司祭と子供はこれから船に乗り、新しい世界へと旅立ちます。

しかし成人も司祭もあなたに同居している悪と善です。
無意味なものを捨て去る覚悟、人のために尽くす気持ち、純粋な気持ちを持たなければ甦ることはできません。

遠くの門の奥から太陽が昇っています。
この門は次のステージのスタートラインです。
そこにたどり着くために、あなたは船に乗り、今の場面から立ち去ることが必要です。
しかし船はすぐそこまで来てしまっています。
大切なものだけを手にし、急いで船に乗らなければなりません。

[死神]を乗せた白馬は未来へと進んでいます。
この構図は[聖杯ナイト]にそっくりです。
まるで恋愛の始まりと終わりを象徴しているようです。
始まりが白馬のような純粋な気持ちなら、終わる時もまた純粋な気持ちです。
自分の気持ちがドロドロしている時は純粋になれません。
本当に素直な心に接することができた時、終了することを自然に受け止めることができるのです。

▼正位置:悪しきを完全に捨てる覚悟が必要です

今継続していることを終了させるべきです。
完全に終了させないと次のスタートが切れません。
中途半端ではチャンスを逃します。
自分の気持ちに素直に従いましょう。
終了することはもう自然なことです。
私利私欲に走っていたら生まれ変わることはできません。
ものごと簡単に終われるものではありません。
終わるためにはその覚悟が必要です。

▼逆位置:自分の中の悪を見極め、新しいスタートに向かいましょう

新たなスタートのために自分の中の善悪を見極め、悪を捨て去りましょう。
新たなスタートが用意されています。
一刻も早く現状を捨て去らねばなりません。
ダメになったものにいつまでもしがみついていてはなりません。

XⅣ 節制

▼自然な自分の力が成功への近道です

私たちにはできることとできないことがあります。
何が得意で何が不得意なのかを知ることは、成功に近づくことです。
自分ができること、得意なこと、それは自分の個性です。
自分の持っている個性の全てをバランスよく上手に使えば、ものごとうまく行きます。
自分の個性を上手に使うだけですから、自分にとって楽チンで無理がありません。
無理がないので自然と成功に近づきます。

成功への道はできあがっています。
私たちは無意識のうちにきちんとそれを作り上げています。
その道を、早く、効率良く、容易に進むために自分の個性を知ることは大切です。
リラックスした自分の時間を持ち、自分を見つめましょう。
自分らしい道の進み方、ベストなタイミングが見つかります。

[節制]は自分の持っている力を無理せずに自然に使うことの大切さを教えてくれます。
自分の個性の全てを自然に、上手に使えば成功にたどり着けます。

▼絵の解説

白いローブを身にまとった天使がふたつの聖杯を手にし、一方の聖水をもう一方の聖杯に注いでいます。

あなたは地面と水面の間でバランスを取りながら、ふたつの聖杯をていねいに操っています。
下の聖杯はどんなに水を注がれてもあふれず、上の聖杯もどんなに水を注いでも枯れません。

あなたが着ている白いローブには三角と四角の模様があります。
あなたは自分が持っているクオリティ(活動、不動、柔軟)とエレメント(火、土、風、水)の全てをバランスよく上手に使い、ふたつの聖杯をコントロールしているのです。
持っている個性を使うだけなので、そのコントロールには無理がありません。

湖から太陽が昇る山へと道が続いています。
それは成功が約束されている道です。
あなたは既にその道を作り上げました。
今あなたはさわやかな風の中で、どのように進むのが一番楽なのか、いつのタイミングが一番良いのか、リラックスしながら自分の力を確認しています。
何も心配することはありません。
自分が持っている個性を自然に使うだけで、成功が得られます。

道と太陽の構図は[死神]と似ています。
[死神]の太陽は右奥の門から昇っています。
門は区切りを表します。
未来に進み、区切りを付けない限り太陽にはたどり着きません。
[節制]の太陽は左から昇っており、王冠のように輝いています。
門もありません。
そのまま進むだけで未来にたどり着けます。
[死神]の道(川)は途中で分断されており、本当に未来にたどり着けるのかは分かりません。
[節制]の道ははっきりと見えており、未来にたどり着くことを約束しています。

▼正位置:リラックスして自然体の自分になりましょう

リラックスすることで自分の持っている力が見えてきます。
自分の個性の全てを上手に使えばものごとうまくコントロールできます。
それは自然な形で無理がありません。
既に成功への道を作り上げています。
自分の個性の全てを無理なく使うだけで達成できます。
ムキにならずに楽な気持ちでいましょう。
自分を自然な形で出していれば、力をかけるべき時は分かります。

▼逆位置:できないことを無理にがんばろうとしています

いっぱいいっぱいになっています。
できることとできないことを整理しましょう。
できないことを無理にがんばろうとしています。
問題の解決方法は自分が自然な状態でなければ気づけません。
できないことはがんばってもできません。
開き直りましょう。
自分が自然体でいられなければチャンスの時に飛べません。

XV 悪魔

▼立ち向かうべきもうひとつの心

現状を変えるのは面倒くさいものです。
改革だ!刷新だ!イノベーションだ!
頭では分かっていても、やり方を変えるのは大変です。
新しいことを学ぶのも面倒ですし、身体に染みついたやり方は楽チンです。
どんなに窮地に陥っていても、どんなに生産性が悪くても、やってさえいれば「やっている」という気にはなれます。

思考を必要としない生活は楽チンです。
今していることが良かろが悪かろうが、同じことを継続していれば楽です。
しかしずっと楽でいたら、自分のあるべき姿を見失ってしまいます。

同じことを継続していても、同じものを得られるとは限りません。
同じことの継続では、今よりも確実に悪くなっていくのです。
そして、気づいた時には既に手遅れになっているかもしれません。
新しい発想を持ち、現状を打破する強い意志と行動力が必要です。

[悪魔]は惰性に流されている自分への警告です。

▼絵の解説

上半身が人間、下半身が獣、顔は山羊、頭に逆五芒星(金貨の逆位置)、コウモリの羽根を持つ悪魔と、鎖につながれた裸の男女がいます。

鎖に縛られたあなたたちふたりの頭には角が、お尻にはしっぽが生えてきてしまっています。
このままここに留まっていたら、あなたは悪魔に変わってしまいます。
角が成長してしまったら、もう鎖を外すことはできません。
しかし鎖は頭のところがとても緩やかで、今ならスルリと抜けそうです。

悪魔の羽根はコウモリの羽根で、ウエイト版で唯一白色の羽根です。
コウモリが動物と鳥の両方の特徴を巧みに活用し災いを逃れたように、ダメだと思っても自分の持っている能力を柔軟に活用し、思いこみを排除すれば窮地から逃れることができます。
白の羽根、鎖の緩やかさで悪魔はあなたたちふたりを試しているのです。
決断は早い方が良さそうです。

悪魔は物質欲、名誉欲、性欲など様々な欲にまみれています。
それらはもしかしたらあなた自身の欲望かもしれません。

悪魔の構図は[恋人たち]によく似ていますが、ふたりの視線が違います。
[恋人たち]の彼はあなたを見つめていましたが、[悪魔]ではうつろな表情で「もうどうせダメだよ」とあきらめています。
しかし、あなたは凛とした姿で正面を向いています。
あなたはつながれていることに気づいていないのです。
ふたりが悪魔から逃れるための手段はあなたが握っているのです。

[恋人たち]が恋愛の始まりなら[悪魔]は恋愛のあり方を変える時です。
[恋人たち]の天使は赤い羽根で情熱的に進むように教えてくれました。
[悪魔]は白い羽根で最初(白無垢の状態)に戻ることを教えています。
彼が悪魔でなく、あなたに縛られていると思ってしまっていなければよいのですが…。

[司祭長]ではあなたは司祭に向かい、純粋に説教を聞いていました。
神の領域にいつか行くことを切望していました。
[悪魔]でのあなたは悪魔の方を向いていません。
暗黒の闇に背を向けています。
まだ悪魔から逃れるための手段があるのです。

[戦車]で若者は黒白二頭のスフィンクスを見えない手綱で従えていました。
[悪魔]は能動的に束縛をしていません。
あなたは台座につながれているだけです。

▼正位置:自分にカツを!

欲に支配されています。
当初の自分の目的を思い出す必要があります。
自堕落な生活を一新しないと取り返しがつかなくなります。
視野が狭くなっているのであきらめています。
恋愛、セックスに溺れています。
惰性で生きています。
その方が楽だからです。
悪いものを見ようとしていません。
そこを見ると恐いからです。
しかしそれを見なくては現状認識はできません。

▼逆位置:そろそろ正気に戻りましょう

必ずどこかに抜け出すチャンスがあります。
それを見つけるのは自分の役割です。
そろそろ正気に戻りましょう。
腐れ縁も断ち切るときです。
どこかで現状打破の思い切った行動をしなければなりません。
もう、何がダメでどうすればよいのか自分では分かっています。
それを行動に移すだけです。
その行動を早く起こさないと取り返しがつかなくなります。

XⅥ 塔

▼神の望むもの、望まざるもの

私たちの生活レベルは技術革新によって以前と比較できないほど向上し、便利になりました。
しかしその反面、公害や環境破壊、地球温暖化など様々な問題も引き起こしています。
時に自然は異常気象などの猛威をふるい、人間たちに襲いかかります。

[塔]はバベルの塔をモチーフに描かれています。

昔むかし、人々が同じ言葉で話していた時代、人間たちは散り散りになることを恐れ、神に近づこうと高い塔を作りました。
しかしそれを神は許さず、塔を破壊し、人間の言葉を混乱させました。
以来人間たちは多数の言語で話すようになりました。

石の替わりにれんがを、しっくいの替わりにアスファルトを用いて塔は造られました。
人間たちは最先端の技術を手に入れたので、神に近づけると思ったのです。
しかし神は人間の傲り、傲慢を許しませんでした。

個人のレベルでも同様です。
自分の努力、発想力などにより私たちは日々進化しています。
しかしそこに傲りや傲慢さがあれば、自分の地位はたちまち失墜してしまうことを[塔]は教えてくれます。

▼絵の解説

山頂に建てられた塔に落雷があり、ふたりの人間が真っ逆さまに墜落しています。

山頂にたどり着いたあなたは、さらに天に昇ろうと高い塔を建てました。
あなたが建てた塔はレンガ造りではありません。
あなたは何も積み重ねることなく、ただ傲慢さ、驕りによって塔を建てました。
しかし落雷によりあなたの欲した王冠(名声、金、肩書き)は吹き飛んでしまいました。

真っ逆さまに墜落しているのですが、あなたはまだ王冠を着けています。
あなたの仲間はスーパーマンのような赤いマントを着け、自分は飛んでいけるんだと過信しています。
しかし赤いマントを身に着けて飛ぶことができるのは魔術師だけです。

落雷で塔が破壊されていますが、雨は降っていません。
そして神の光(ヘブライ語のヨッド)が降り注いでいます。
この落雷は自然現象ではなく神が下したものです。
破壊は突然訪れましたが、自然現象ではないのなら、必ず避ける道があったはずです。

あなたは山頂にたどり着いた段階で次に何をしなければならないのか、本当は分かっていたはずです。
王冠にこだわってはなりません。
[魔術師]のように、みなに必要とされるヒーローにならなくてはなりません。
[隠者]のように、自分と同じ道を歩もうとチャレンジしている若者を導かなければなりません。

▼正位置:日常生活の見直しを!

現状の見直し、改善が必要です。
今すぐ徹底的に変えなければなりません。
このままでは自分が思っている以上に悪い、最悪の事態に陥ります。
思い上がってはなりません。
傲慢さ、驕りがあれば必ず破綻します。
古いものは全て捨て、再構築すべき時です。
本当にしなければならないことは別のことです。
今すぐ取り組んでいることを止め、本来の自分がすべきことに戻りましょう。

▼逆位置:全てを無にする必要性があります

変化は突然起こります。
一刻も早く自分を見つめ直すことです。
全てを無にすることです。
中途半端では悪化していく一方です。

XⅦ 星

▼本当の自分が望むもの、それが自分の可能性です

子供の頃はたくさんの夢があります。
将来○○になりたい、△△を目指したい。
もちろん、今も夢があるのはすてきなことです。
実現したい夢の中から可能性のあるものに絞り、達成するのが最善の方法に思えるかもしれません。
しかしそれでは夢のいくつかを捨ててしまうことになります。

大切なのは、その夢の動機、目的です。
なぜそれを目指すのか、何を得るためにそれを目指すのか、得られる快感はどんなものなのか、それらを確認してみましょう。
たくさんの夢に共通している何かが見つかるはずです。
そこから全ての夢の動機を満たした新しい目標、全てをかなえる新しい夢を見つけてみましょう。
今からでも達成できるものを見つけられるはずです。

[星]の女性は自分の夢に向かうための準備をしているのかもしれませんし、夢に向かっている誰かのことを密かに応援しているのかもしれません。

[星]は夢に向かうことのすばらしさ、慈愛の心で尽くすことのすばらしさを教えてくれます。

▼絵の解説

大きな星と小さな星の下で大地と湖に水を注ぐ裸の女性がいます。

星は夢や希望を表します。
七つの小さな星が集まり、光り輝く大きな星になりました。
あなたにはたくさんの可能性があります。
あなたはその可能性をひとつに集約して、光り輝く大きな星を目指します。
たくさんの星からひとつを選択したのではありません。
あなたは全ての星の意義、目的、全ての星から生まれるものを大切にし、そこから現れる本当に目指すべき夢を見つけ、そこを目指すのです。
目的はひとつです。
しかしそれは自分の持っている可能性の選択ではなく集約です。

大きく光り輝く星は小さな星に囲まれています。
ひとつの夢や希望を達成できれば、そこからまたたくさんの可能性が生まれてきます。
あなたが大成した時に、新たな可能性も周りに見えてくるのです。

あなたは何のしがらみもなく大地と池に水を注いでいます。
自分の気持ちに素直に従えば、進むべき道、希望は自然と見えてきます。

夜が明けるとここは人間たちの生活の場、憩いの場になります。
でも、人間たちはあなたが水を注いでいたことを知りません。
あなたの存在すら知りません。
まるで当然のように自然にあなたの愛を享受しています。

目指すところの大きな星、それは自我の欲や富のためではなく、自然や他人に対する慈愛の気持ちから生まれるのです。
あなたはそのことを分かっています。
あなたが大きな星を手に入れるために何かをすれば、他人もまた星に向かうための力をあなたから得られるのです。

まだ夜明け前ですが、鳥が目を覚ましています。
夜明けはもうすぐです。

▼正位置:自分に素直に従い、可能性を追求しましょう

自分の夢、希望をたくさんあげてみましょう。
それに共通するものが見えたら、それを目指して進みましょう。
自分が本当に望んでいることに気づきましょう。
誰かのために役立ちたいという潜在的な気持ちがあります。
裏舞台で愛を注ぎましょう。
裏方に徹し、支えましょう。
見返りを要求せずに愛を捧げましょう。
慈愛の気持ちが大切です。
たまには田舎に里帰りするのも良さそうです。

▼逆位置:眠っている可能性に気づきましょう

自分のことを過小評価しています。
たくさんのチャンス、可能性を活かしていません。
あなたが夢を実現すること、達成することを他の人も望んでいます。
夢を、希望を持っていたあの頃の自分を忘れていませんか。
慈愛の気持ちがなければ夢は達成されません。

XⅧ 月

▼恐れず自分の道を進みましょう

現状を変えるのは大変です。
何らかの力が働いて変えることを強要されても、しばらくは変えたことが本当に正しいのか分からないまま進まなければならないこともあります。
しかし、月明かりでぼんやりとしか照らされていなかった道も、夜が明ければはっきり見えて来ます。

現状を変えることこそが真実の道へと続きます。
その方向やタイミングは何らかの形で私たちに届くのですが、そのサインに気づけるかどうかです。

[塔]で人間たちは散り散りになることを恐れ、高い塔を建てました。
住み心地の良い、居心地の良いところに留まろうとしたからです。
しかし神はそれを許しませんでした。
私たちは心地良いところで安住していてはならないのです。
私たちはそれぞれ課せられている使命があるのですから、もしそこがぬるい環境ならそこから脱しなくてはなりません。

[月]は[星]で希望を見いだし、[太陽]のような明るさに向かうまでの課程、希望に対する不安を表しています。
それでも信じて進まなければなりません。

▼絵の解説

満月とも三日月とも見える月の下でザリガニが湖から這い上がっています。
狼と犬は鬼火の恐怖におののき吠えています。

あなたは湖から這い上がろうとしています。
でも、ザリガニであるあなたにとって湖はとても居心地が良かったはずです。
それにザリガニは臆病な生き物です。
鬼火を見たら湖の中に潜って隠れているはずです。
しかしなぜあなたは湖を這い上がろうとしたのでしょうか。

あなたは光のしずくを鬼火だと思わずに[塔]に降り注いだ神の光だと思ったのです。
「このまま安住の地にいてはならない。僕はもっといろいろなところに出掛けて行かなきゃならないんだ。」

神の光ははるか向こうの山の彼方へと流れています。
あなたはそこを目指すために湖から這い上がったのです。
しかし、ヨーロッパでは狼は死や恐怖の対象でした。
古代エジプトでは犬は死を司る存在でした。
このままではあなたは狼と犬に食べられてしまします。

狼と犬はこの光を鬼火だと思い、恐怖を感じて吠えています。
これはあなたにとって好都合です。
彼らが恐怖におびえ、吠えている間にあなたは門までたどり着かなくてはなりません。
居心地の良い水の中から這い上がり、門までたどり着くのは試練です。
しかし門は区切りです。
門を超えればあなたはたくましく変身するのです。

神の光が降り注ぐ遠くの山へ続く一本の道。
それは金色の道です。

しかしザリガニは背が低いので道は見えていません。
もちろん金色に輝いていることも知りません。
それでもあなたは神の光の降り注ぐ方向へと向かうのです。

月は太陽と三日月のようにも見えます。
この山の向こう、それは太陽がさんさんと降り注ぐ暖かで豊かな地です。
あなたはそこを目指すのです。

▼正位置:実態が見えていません。
でもおびえています

先は見えませんが、現状を変えて進むしかなさそうです。
進むべき道は金色に輝いています。
でも、今は見えていません。
ビビっているうちに、大きなチャンスを逃してしまうかもしれません。
恐怖に気づかない図太さが成功を手にします。

▼逆位置:心配無用。
どこかであなたは変われます

今進んでいる道は間違っていません。
不安なことは解消されます。
時間の経過とともに真実が見えてきます。
遠い道のりで先が見えなくても、やる価値があります。
どこかに達した時に今の自分が成長し、より速いスピードで進んでいけます。

XⅨ 太陽

▼楽しみながら進みましょう

だれでも明るい未来にたどり着きたい気持ちを持っています。
その未来がどんな未来なのかは、自分の潜在意識の中にあります。
私たちが何のしがらみもなく素直な気持ちで自分に問いかけることができれば、向かうべき道は見えてきます。

もちろん、そこにたどり着くまでには困難もあります。
でも、自分の意志で進む道を選んだのなら、能動的に、楽しく進めるはずです。
能動的に楽しく進んでいれば困難の解決方法は見つかります。
明るく楽しく自分の道を進むことが、自分を開花させることになるのです。

[太陽]はどのような未来に向かうのか、どのようにして未来に向かうのかを教えてくれます。

▼絵の解説

太陽の下、白馬に乗った子供が赤い旗を握ってこちらに向かってきます。

子供は太陽の国からあなたの元へやってきました。
太陽の国はあなたが目指す所、輝かしい未来です。
大きな赤い旗を左手で握り「子供心に帰って純粋な気持ちで情熱的に未来を目指そう。本当に目指したいことをあなたは既に分かっている、本当の自分は知っているよ。」そう伝えています。
あなたは子供に導かれ、自分の心に従って、楽しく、情熱的に未来に向かいます。

子供は頭に小さなひまわりの冠を着けています。
これが今のあなたです。
今は小さなひまわりですが、頭上にさんさんと輝く太陽を目指すのです。

少し先に壁が見えます。
あなたはこの壁を乗り越えなければ太陽の国にたどり着けません。
しかしあなたが情熱的に、能動的に、楽しく進んできたのなら、この壁を乗り越えることは簡単です。
小さかった頭のひまわりは壁の上で大きなひまわりへと成長しています。
あなたは成長し、困難を越える手段を身につけています。
壁のレンガを一つずつ取り去るように、山積する問題に対して一つず解決していけば、向こう側へ行けます。
あなたはどこから、どのようにして壁を崩すのか、その手段を得ています。

壁を乗り越えてさらに未来を目指し、あなたは太陽の国へとたどり着きます。
そしてあなたは大きく光り輝くのです。

▼正位置:明るく楽しく元気よく進みましょう

本当に自分のやりたいことを思い出し、楽しくそれに向かいましょう。
進んでいるうちに成長できます。
自分の目指すべき道を本当は分かっています。
子供心に帰りましょう。
自分の道を楽しく進んでいれば、困難にぶつかっても乗り越えられます。
どんな時でも明るく輝かしい未来を忘れてはなりません。
笑顔はすてきです。
無邪気さは人を惹きつけます。

▼逆位置:楽しくなければ、壁は乗り越えられません

遊び心を失っていませんか?
遊び心がなければ解決策は浮かびません。
焦らずにひとつひとつゆっくり考えましょう。
解決策はどこかにあるはずです。
全部一度に解決しようとしないで。
何故それに取り組んだのか、その動機を思い出しましょう。
つまらないのなら、それは自分が進む道ではありません。

XX 審判

▼本当に望むべき高次な世界へ

[審判]は最後の審判をモチーフに描かれています。

天使のラッパを合図に死者たちが甦ります。
その時イエスが再び現れ、甦った死者たちはイエスの前で裁きを受けます。
その裁きによって地獄に行くか神の国に入れるかが決まります。
生前神の御心に従った人は神の国に入ることができます。

生前に神の御心に従っていれば、いつかラッパが鳴り響いた時にイエスに会え、神の国に入ることができます。
神の御心に従っているのなら、死はイエスに出会うために、神の国に入るために、通らなければならない、しかし一時的なものです。
神の御心に従った日々を過ごせば、死は私たちが本当に望んでいる楽園への入り口なのです。

私たちは時に、まるで死だような日々を送ることを強要されます。
しかし、そのつらい日々を経験しなければ本当に望む幸せな所へはたどり着けません。
今つらい状態、死んだような状態にあっても恐れないことです。
しかし、ラッパは必ず鳴ります。
本当に死んだように過ごしていたら、ラッパの合図に気づけずにチャンスを逃してしまいます。
コンセントを抜いてしまったビデオはいくらタイマーをセットしても録画ができません。
自分の主電源を切ってはなりません。

[審判]は徳を積み重ねれば、必ず自分が望む最高の場面にたどり着けることを教えてくれます。

▼絵の解説

ラッパを吹く赤い羽根の天使と甦った死者たちがいます。

あなたはラッパの合図と共に甦りました。
この後、現れたイエスの前であなたは裁きを受けます。
生前神の御心に従っていたのなら、神の国に入れます。
悪事を働いていたのなら、地獄行きです。

あなたは今までとても長い間つらい時を耐えてきました。
しかしつらくても自分の目的、進んできた道に誇りと自信を持っていました。
いつか合図のラッパが鳴り、自分にとって最も望むべき世界にたどり着けることを、あなたは信じていました。

さあ!今、そのラッパが鳴り響きました。
あなたが本当に望んでいる場面に出会う時がきたのです。
自分を奮い立たせ、堂々とこの場面に自分を送り出しましょう。
自分がしてきたこと、進んできた道に誇りと自信があるあなたなら、何も恐れることはありません。

▼正位置:ずっと思い秘めていたことを具現化する時です

過去の取り組みが評価されます。
不本意なこと、つらいことは解消します。
しかしあきらめていたら、解消するチャンス、タイミングに気づきません。
何も恐れることはありません。
自信を持って自分を登場させましょう。
あり得ないと思ったら、チャンスを逃します。
自分の意識改革無くして現状を好機に変えることはできません。
自信と誇りを持てる今を過ごさないと、未来へはつながりません。

▼逆位置:過去に戻って出直しです

過去においてやり残したことがあるのなら、過去に戻って出直しです。
悪事を働いたら、本当に望む場面にはたどり着けません。
いつか必ずしっぺ返しがきます。
今はつらいかもしれませんが、これを経験しない限り本当に望んでいる場面にはたどり着けません。
今どんなにつらくても腐らないことです。

XXⅠ 世界

▼個性を出すことが存在する意義です

世の中はたくさんのもので構成されています。
そしてそれぞれが役割を担っています。
個々が責任を持って自分の役割を全うすれば、全体として良い状態が保たれます。
私たちは「その瞬間の人類」という全体の中でそれぞれ役割を担っています。
その役割を全うすることが私たちの存在意義です。
しかし、みんなが同じ価値観を持っていたら役割分担になりません。
個性を発揮することが担っている役割を全うすることになるのです。

私たちにはできることとできないことがあります。
それが個性です。
個性通りに生きるとは、できないことを無理しない、できることをきちんとやる、ということです。
それは自分にとって素直で無理がありませんから、自然と楽しく幸せになります。

幸せな状態は自分の個性の通りに生きている状態で、自分の個性を発揮することは世の中に対して役割を果たしている状態です。
幸せに生きることは世の中に対して役割を果たすための条件なのです。
世の中に対してきちんと役割を果たすためには、幸せでなければなりません。

自分の個性通りに生きることは、自分の舞台で自分を演じることです。
もちろん、その舞台とは、自信を持って堂々と幕を開けた[魔術師]の舞台です。
[世界]は自分の個性をきちんと発揮すれば必ず達成できること、それが世の中のために役立つこと、世の中のためにするべき自分だということを教えてくれます。

▼絵の解説

月桂樹の輪に囲まれて裸の女性(両性具有者)が踊っています。
四隅には獅子(火、右下)、牡牛(地、左下)、人(風、左上)、鷲(水、右上)がいます。

あなたは月桂樹に囲まれた舞台で踊っています。
四隅にはあなたの個性を司る天使たちがいます。
あなたは自分の個性を最大限に発揮することでこの舞台を手に入れました。
そしてこの舞台で個性を最大限に発揮した最高の演技をしています。

あなたは裸ですが、性器だけは隠しています。
あなたにとって必要なものは、自分の力で何でも生み出すことができます。
舞台の中央で堂々と踊っていますが、あなたは魔術師が持っていた魔法の杖を二本手にしています。
あなたは自分の旅が[魔術師]の意図するものから始まったことを忘れてはいません。

[運命の輪]の四隅の天使たちは、自分が司っている元素のことを学んでいました。
そして自分の個性を理解し、発揮できるようになりました。
[世界]の天使たちは自分を自分の色に染め上げています。
私たちの行動は自分が有している四大元素に司られています。
もし、四大元素のバランスを取ること、中庸が美徳なら、天使たちは自分を自分色に染め上げることはできません。
完成、達成は中庸になることでなく、自分が有している力を最大限活かし、自分を自分色に染め上げることで得られるのです。

▼正位置:個性を発揮することが成功につながります

個性をきちんと理解し、それを発揮して取り組めば、達成・完成できます。
望んでいるものを手にすることができます。
しかしそれは所有、支配することではありません。
自分の個性を発揮できるステージです。
達成された時に初心に帰ることです。

▼逆位置:中途半端はいつまでもゼロです

中途半端な状態であきらめていませんか?
不完全燃焼していませんか。
個性を発揮できていません。
個性を発揮できなければ達成できません。
幸せな状態にならなければ、世の中に対して役割を果たせません。
幸せになるためには自分に忠実になることです。



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